- 自宅でエレキギターを弾きたい
- ギターアンプの使い方がわからない
- エレキギターとアンプのつなぎ方は?
- かっこいい音作りのやり方を知りたい
こんなふうに悩んでいませんか?
ギターアンプを買ったものの、よく役割のわからない
- つまみ
- 端子(ジャック)
ばかりでセッティングにひと苦労ですよね。
筆者もかつて、ギターアンプの使い方がわからずに「あれ?音が出ない…」なんて苦戦していたことがあります。
そこで今回は、初心者さんに向けてエレキギター歴5年の筆者がつぎの内容をお伝えします。
この記事の内容
- エレキギターとアンプのつなぎ方
- 安全にギターアンプを起動する方法
- ギターアンプのつまみの読み方と役割
- エレキギターでよく使われている音作りのやり方
ココに注意
※ 本記事では自宅向け小型ギターアンプの使い方を解説しています。
※ 小型マーシャルアンプを使って解説していますが、他メーカーの製品にも応用可です。
もくじ
ギターアンプとエレキギターのつなぎ方
ギターアンプの電源をつけるまえに、まずはエレキギターと接続しましょう。
電源が入った状態でエレキギターとつなげると、突発的な電流によってアンプが壊れてしまうおそれがあります。
そのため、ギターアンプを起動するまえにエレキギターをつなげてください。
アンプとギターをつなぐためには、シールドケーブル(またはワイヤレスシステム)を使います。
接続手順はつぎのとおりです。
- ギター本体の「ジャック」にシールドを挿す
- アンプ本体の「INPUT」に反対側のシールドを挿す
手順①:エレキギター本体の「ジャック」にシールドを挿す
↓ ↓ ↓
こんな感じで、エレキギターのジャック部分にシールドを挿します。
演奏中に引っこ抜けないように、しっかりと奥まで挿し込みましょう。
ワイヤレスシステムの場合は…
※ エレキギター本体のジャックに「送信機(TRANSMITTER)」をつなげてください。
手順②:ギターアンプ本体の「INPUT端子」に反対側のシールドを挿す
↓ ↓ ↓
こんな感じで、ギターアンプ本体にある「INPUT端子」にシールドを接続します。
エレキギターに挿したほうと反対側のシールドをつなげましょう。
ちなみにアンプの種類によっては、つぎの写真のようにおなじ見た目の端子がたくさんあります。
シールドを挿す場所を間違えると「アンプから音が出ない、故障だ!!!」とあわてるハメに。
大事なことなので繰り返しますが、ギターアンプの「INPUT端子」にシールドを接続してくださいね。
ともあれ、これでギターアンプとエレキギターの接続は完了です。
ワイヤレスシステムの場合は…
※ ギターアンプ本体の「INPUT端子」に「受信機(RECEIVER)」をつなげてください。
ギターアンプを安全に起動する方法
アンプとエレキギターを繋げたら、すぐに「電源ON!」とやりたくなりますよね。
ですが、ちょっと待ってください。
ここでも正しい手順を踏まないと、ギターアンプが壊れてしまう原因となります。
ギターアンプをより安全に起動するため手順は、つぎのとおりです。
- まずは電源を確保する
- 全つまみの数値を「0」にする
- アンプ本体の電源スイッチを入れる
手順①:まずはアンプの電源を確保する
まずはギターアンプに電源が供給されているかチェックしましょう。
当然のことですが、ギターアンプを動かすためには電源を確保しなければなりません。
きっと「そんなのあたりまえでしょ」と思う人もいるでしょう。
でもこれは意外と、エレキギター初心者さんがやってしまいがちなミスのひとつ。
アンプのコンセントが差さっていないのに「電源が入らない!」と、あせってしまう人はけっこう居るんです。
なので、まずはお手持ちのギターアンプに電源が供給されているかチェックしてみてください。
ちなみに家庭用ギターアンプのおもな電源タイプは、
- 乾電池
- ACアダプター
のどれかですね。
乾電池式の場合は、
- +と-の向き
- 大きさ(単三か単四か)
が合っているか。
ACアダプターなら、
- コンセント
- アンプ本体の端子
に接続されているかを確認しましょう。
手順②:MASTER(VOLUME)の数値を「0」にする
ギターアンプに電源を供給したら、つぎは本体にある「MASTER(VOLUME)」の数値をかならず「0」に戻しましょう。
これにはふたつの理由があります。
- 過電流によるアンプの故障を防ぐ
- 電源投入時に大きな音を出さないようにする
筆者はかつて、そうとは知らずに電源を入れ、はじめて買ったギターアンプを破壊したことがあります。
また、いきなりアンプから大音量が出ると鼓膜が破れるうえ、近所迷惑なので注意しましょう。
これも大切なことなので繰り返しますが、ギターアンプの電源スイッチをオンにするときは「MASTER(VOLUME)」を「0」にしてからですよ。
手順③:アンプ本体の電源スイッチをオンにする
ギターアンプの電源を確保し、MASTERを「0」にしたら、いよいよ本体の電源スイッチを入れます。
アンプの種類やメーカーによってさまざまですが、「POWER」と表記されていることが多いスイッチですね。
これを押してスイッチ付近の「ランプ」が点灯したら、ギターアンプの起動が完了。
お疲れさまでした!
ギターアンプの「つまみ」の役割とは?
ここからギターアンプの音を出していくわけですが、そのまえに初心者さんに立ちはだかる壁があります。
そう、アンプ本体にずらりと並ぶ、見慣れない英単語が書かれたナゾの「つまみ」です。
この「つまみ」はカンタンに言えば、アンプのスピーカーから出る音色を変えられるスイッチ。
具体的には「つまみ」を操作することでエレキギターを、
- ほわほわ
- ドンシャリ
- ジャキジャキ
といった音に自在に変化させることができます。
つまり「つまみ」は、エレキギターの「音作り」には欠かせない重要な役割を担っているパーツなんです。
そのため、家庭用のギターアンプでよく使われている「つまみ」の名前と、それぞれの役割だけでも知っておきましょう。
そうすることで、あなた好みのかっこいいサウンドでエレキギターを弾けますよ。
「GAIN(ゲイン)」は音を歪ませる
GAIN(ゲイン)は、エレキギターの音を歪(ひず)ませる効果があるつまみです。
GAINの数値を上げることによって、ハードロックのような「ギュイーーーン」という音色に。
数値を下げることで、きらきらとした澄んだサウンドになります。
ココに注意
※1:GAINには「アンプの音量を上げる効果」もあります
※2:GAINの数値が「0」だとアンプから音が出なくなります
※3:キラキラした音をつくるときでもGAINは少しだけ上げておきましょう
「MASTER VOLUME(マスターボリューム)」は主音量を調整する
MASTER VOLUME(マスターボリューム)は、ギターアンプの音量を調整するためのつまみです。
これはだいたい想像できると思いますが、数値を上げることで音量が大きくなります。
アンプの種類やメーカーによっては「MASTER」とだけ表記されている場合も。
「BASS(ベース)」は低音域を調整する
BASS(ベース)は、エレキギターの「低音域」を調整するためのつまみです。
ココに注意
※「LOW(ロー)」と表記されているアンプもあります
BASSのつまみの操作方法は、つぎのとおり。
- BASSを下げると…
⇒ エレキギターの低音が目立たなくなる - BASSを上げると…
⇒ エレキギターの低音がズンズンと強調される
「MIDDLE(ミドル)」は中音域を調整する
MIDDLE(ミドル)は、エレキギターの「中音域」部分を調整するためのつまみです。
ココに注意
※「CONTOUR(コンツァー)」と表記されているアンプもあります
MIDDLEのつまみの操作方法は、つぎのとおり。
- MIDDLEを下げると…
⇒ エレキギターの音がシャリシャリと軽くなる - MIDDLEを上げると…
⇒ エレキギターの音がガツンと太くなる
「TREBLE(トレブル)」は高音域を調整する
ここまでの流れで予想がついた人もいるかもしれませんね。
TREBLE(トレブル)は、エレキギターの「高音域」部分を調整するためのつまみです。
ココに注意
※「HIGH(ハイ)」と表記されているアンプもあります
これももうわかるかと思いますが、TREBLEのつまみの操作方法はつぎのとおり。
- TREBLEを下げると…
⇒ エレキギターの音が「ふわ~ん」とまろやかになる - TREBLEを上げると…
⇒ エレキギターの音がキンキンと甲高くなる
ギターアンプでの音作りのやり方
各つまみの名称と役割がわかったところで、実際にギターアンプで「音作り」をしてみましょう。
とはいえ、エレキギター初心者さんにとっては「どのつまみをどう設定すれば、どんな音になるのか」がわからないですよね。
そこでここからは、エレキギターでよく使われているサウンドと、その音作りのやり方を解説していきます。
ココに注意
※ 音のイメージは、あなたが使っている機材によって多少変わります
※ 本記事の音作りのやり方を参考に調整してみてください
音作りで迷ったら「フラットサウンド」
GAIN | MASTER(VOLUME) | BASS(LOW) | MIDDLE(CONTOUR) | TREBLE(HIGH) |
5 | 適宜 | 5 | 5 | 5 |
この設定は、あなたが使っているギターとアンプの標準的な音が出る「フラットサウンド」です。
音作りのとき、
- どんな音がいいのかわからなくなった
- 設定をいじりすぎて変な音になってしまった
と迷子になったときに便利。
ひと通りなんでも使える万能なサウンドをつくることができます。
また「音作りってなんか難しい」と感じる初心者さんにもおすすめの設定です。
ジャキジャキとした「クランチサウンド」
GAIN | MASTER(VOLUME) | BASS(LOW) | MIDDLE(CONTOUR) | TREBLE(HIGH) |
5 | 適宜 | 3 | 7 | 3 |
この設定は、ジャキジャキという鋭い音が特徴の「クランチサウンド」です。
- コード弾き
- カッティング
などに使うと、軽快でかっこいいリズムを刻むことができます。
音作りのポイントは、おおきく歪(ひず)ませすぎないこと。
あまり歪ませると音がにごって、クランチらしい軽やかな印象が損なわれてしまいます。
キラキラとした「クリーンサウンド」
GAIN | MASTER(VOLUME) | BASS(LOW) | MIDDLE(CONTOUR) | TREBLE(HIGH) |
3 | 適宜 | 7 | 5 | 7 |
この設定は、きらきらとした音色が特徴の「クリーンサウンド」です。
- コード弾き
- アルペジオ(コードを一音ずつ弾くこと)
などに使うことで、幻想的で清らかな印象をもたらします。
あまりにも音がキンキンと甲高くなるときは、TREBLEを少し下げてみましょう。
ロックな音の定番「ディストーションサウンド」
GAIN | MASTER(VOLUME) | BASS(LOW) | MIDDLE(CONTOUR) | TREBLE(HIGH) |
8 | 適宜 | 8 | 5 | 8 |
この設定は、ドンシャリと強く歪んだ音が特徴の「ディストーションサウンド」。
ロックをはじめ、メタル系のジャンルでよく使われている定番の音です。
ちなみに「ドンシャリ」とは、低音の「ドン」と高音の「シャリ」という擬音を組み合わせた表現のこと。
- ギターソロ
- パワーコード
などで使うことで、重厚感のある響きがうまれます。
またGAINを少し下げれば、ふつうのロックにも使えるマイルドな歪みになりますよ。
ジャズ系につかえる「まろやかサウンド」
GAIN | MASTER(VOLUME) | BASS(LOW) | MIDDLE(CONTOUR) | TREBLE(HIGH) |
3 | 適宜 | 8 | 6 | 3 |
この設定は、ほわ~んとした音が特徴の「まろやかサウンド」です。
低音を強調し、高い音をしぼることで、ややこもったような音色になります。
ジャズにピッタリなのはもちろん、ロックでも穏やかなフレーズと組み合わせるとエモさ抜群。
まとめ:ギターアンプは正しい起動方法と音作りが大事
今回は、家庭用ギターアンプの正しい使い方について解説しました。
ギターアンプは間違った起動方法やつなぎ方をすると、故障するおそれがあります。
修理したり買いなおしたりするなどムダなお金や手間をかけないよう、本記事のやり方を参考にしてみてください。
それでは、よいギターライフを!