エレキギターから音を出すには必要不可欠なギターアンプ。
アンプに搭載しているコントロール(丸いツマミ部分)の操作ひとつでアンプから出る音が大きくなったり、歪んだり、反響したりと様々な機能があります。
しかし、「GAIN」「TREBLE」「CONTOUR」など見慣れない英単語で表記されているため、初心者にとって見た目には分かりづらく、自分の思っているような音が作れずに苦戦することもしばしば。
また、アンプの起動方法やコントロールの操作を誤ると、予期せず大音量が出て鼓膜を傷めてしまったり、近隣住民への迷惑にもなりかねません。また最悪の場合、アンプが破損してしまうケースも。
せっかくギターを始めたのにアンプが壊れてしまってはあまりに悲しいですし、アンプの修理・購入する余計なお金が掛かってしまいます。
そこで今回の記事では、家庭用の小型ギターアンプに関する以下の内容について解説していきます。
- そもそもギターアンプとは?
- ギターアンプの起動方法(セッティング)について
- コントロールの名称と効果について
- ギターアンプで音作りをしてみよう
そもそもギターアンプとは?

アンプとは、ギターの弦の振動をピックアップで電気信号として拾い、その信号を増幅して音を出力するアンプリファイア「増幅器」のことを指します。
ひとくちにギターアンプといっても種類は様々で、真空管やトランジスタといった部品を使ったアンプ、出力や本体のサイズなどが異なるモデルが存在します。
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ギターアンプの起動方法について
アンプから音を出すためにまずはアンプ本体を起動しないといけません。
しかし正しい手順で起動しないとアンプが故障する原因になったり、不意に大音量が出てトラブルに繋がる恐れがありますので、まずはアンプの正しい起動方法を確認しておきましょう。
当記事では代表的なマーシャルのアンプを使用して解説していきます。
手順①/アンプの電源を確保しよう
まずは、コンセントに電源コードを差して電源を取りましょう。
※ 電源供給方法がバッテリーや乾電池の場合は、そちらで電源を取ります。
手順②/ギターのジャックにシールドを接続する

- レスポールタイプなどボディの横側にジャックが付いているものもあります

- シールドのプラグ部分を持って奥までしっかりと差し込む

- これで差し込み完了です
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手順③/アンプの“INPUT”端子にシールドを接続する

- これがギターに繋いだシールドの相手側を差し込む“INPUT”端子

- しっかりと奥まで差し込んだら完了です
手順④/MASTER VOLUMEを「0(ゼロ)」にする

電源を取ったらすぐにアンプを起動したくなりますが、一呼吸置きましょう。
マスターボリュームはアンプから出る音量を調節するツマミですが、音量が上がった状態でアンプを起動してしまうと、アンプのスピーカー部分に突然電圧が掛かり、スピーカーから「ボンッ」という音が発生します。
この突発的な過電圧により、最悪の場合アンプのスピーカー部分が壊れて音が二度と鳴らなくなる恐れがあるので要注意です。
手順⑤/“POWER”のスイッチを“ON”にする

これでアンプの起動が完了しました!
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コントロールの名称と効果について
上の画像を見てわかったと思いますが、家庭用のギターアンプでもコントロール(ツマミ)が沢山ありますね。
ツマミの名称と役割はエフェクターの機能と同じものですので、覚えておくとエフェクター選びや音作りの参考にもなります。
それでは、左から順番に解説していきます。
GAIN(ゲイン)

ゲインは、音の「歪み(ひずみ)」加減を調節するツマミです。
音の歪みとは、元々は音量を上げて回路が限界に到達した際に音が潰れることを指しますが、ギターやベースにおいては、それがカッコイイ・心地よいサウンドとして扱われております。
ツマミを0に近づけると澄んだクリーンサウンドに変わり、10に近づけるとより歪んだディストーションサウンドに変わります。
TREBLE (トレブル)

トレブルとは高音域のことで、ツマミを調節すると高音域の強弱を変えられます。
つまりどういうことかと言うと、ツマミを0に近づけると高い音が弱く、全体的にこもった音になり、ツマミを10に近づけると、高い音が強くなり、キンキンと響く突き抜ける様な甲高い音に変化します。
CONTOUR(コンツァー)

コンツァーとは中音域のことで、ツマミの調節により中音域の強弱が変化します。
ツマミを0に近づけると軽いシャリシャリした音になり、10に近づけるとガツンとくる太い音に変化します。
BASS(ベース)

ベースは聞き馴染みがあると思いますが、低音域のことを指し、ツマミの調節で低音域の強弱が変化します。
ツマミを0に近づけると軽やかな音色に、10に近づけると、コンツァーよりも更に太く、重い音色に変化します。
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MASTER VOLUME(マスターボリューム)

これは大体想像がつくと思いますが、アンプから出力される主音量のことを指します。
ツマミの調節により、音の大小を調整します。
しつこい様ですが、アンプを起動する際は必ずマスターボリュームを0にしましょう。
REVERB(リバーブ)

リバーブとは、「残響(ざんきょう)」を意味し、残響とは音が発生したあとにもその音が響いて残る現象のことを指します。
言葉で説明されても分かりづらいですね。
例えば、大きなホールや体育館など広く密閉された空間で手を「パン!」と強く叩きます。
そうすると、叩いた音は「パァーーーーン!」とその空間に響き渡ります。
これが残響です。
リバーブとはつまり、ギターサウンドでこの残響を擬似的に再現したもので、ツマミを10に近づけると、まるで大ホールでギターを演奏しているかのような、奥行きのある音色に変化します。
そのほかのエフェクトについて
そのほかにも、ディレイやフランジャーなどの様々なエフェクトを搭載したギターアンプがあります。
それらについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
ギターアンプで音作りをしてみよう
ここからは実際によく使われているギターサウンドをいくつか作ってみましょう。
コントロールの設定を画像付きで解説していきますので、是非とも音作りの参考にしてみてください。
ただし、実際にエレキギターから出る音は使用しているギターやアンプによって大きく変わるので、「こんな感じの音はこんな風な設定で出るんだな」くらいの目安程度にして貰えたらと思います。
ロック系の歪みサウンド

GAIN | TREBLE(HIGH) | CONTOUR(MIDDLE) | BASS(LOW) |
10 | 8 | 5 | 7 |
ソロフレーズやパワーコードなどで使うとカッコイイ、ロックでは定番のいわゆる“ドンシャリサウンド”の設定ですね。
BASS(LOW)を更にあげるとハードロックやヘビーメタルのような重厚感のある音色になります。
キラキラしたクリーンサウンド

GAIN | TREBLE(HIGH) | CONTOUR(MIDDLE) | BASS(LOW) |
3 | 8 | 5 | 7 |
アルペジオやコードストロークで使えるきらびやかな音色です。
TREBLE(HIGH)を上げると更にキラキラとした音色になりますが、上げすぎるとキンキンとした甲高い不快な音色になるので注意が必要です。
ジャキジャキとしたクランチサウンド

GAIN | TREBLE(HIGH) | CONTOUR(MIDDLE) | BASS(LOW) |
5 | 8 | 6 | 8 |
ギターボーカルのバッキングでよく使われている軽快な音色になります。
GAINを上げすぎるとジャキっとした鋭さや軽快さがなくなってしまうので、注意が必要です。
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ジャズ系のホワッとサウンド

GAIN | TREBLE(HIGH) | CONTOUR(MIDDLE) | BASS(LOW) |
4 | 4 | 6 | 8 |
ジャズ系の音色なら、TREBLE(HIGH)を下げてCONTOUR(MIDDLE)/BASS(LOW)を上げることで、ややこもったような雰囲気にするのがポイントです。
ブルース系の芯があるサウンド

GAIN | TREBLE(HIGH) | CONTOUR(MIDDLE) | BASS(LOW) |
7 | 6 | 8 | 6 |
ブルース系の音色を作るなら、ジャズ系とは対照的にCONTOUR(MIDDLE)を上げて芯のある太めの音色にするのがポイントです。
困った時のフラットサウンド

GAIN | TREBLE(HIGH) | CONTOUR(MIDDLE) | BASS(LOW) |
5 | 5 | 5 | 5 |
音作りで困ったり迷子になった時は、一度コントロールの設定をフラットにしましょう。
とりあえずフラットにしておけばそれなりの音が鳴るはずですので、そこから再度、自分好みに音作りをしてみても良いでしょう。
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おすすめの小型ギターアンプを紹介しています
こちらの記事で家庭用のおすすめ小型ギターアンプを紹介しています。
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