アコースティックギターを演奏するうえで必要不可欠な弦。
アコースティックギター用の弦と一口に言ってもエリクサーやダダリオ、マーチンなどのメーカーから素材や太さが異なるものや、リーズナブルな物から高価な物まで展開されており、初心者はどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで今回の記事は、アコギ弦の選び方やおすすめについて解説していきます。
もくじ
- 1 アコギ弦の交換頻度はどれくらい?
- 2 アコギ弦の選び方
- 3 アコギ弦のおすすめ
- 3.1 D'Addario (ダダリオ) / フォスファーブロンズ Light EJ16
- 3.2 Martin (マーチン)/ AUTHENTIC ACOUSTIC Superior Performance MA540
- 3.3 ERNIE BALL (アーニーボール) / Earthwood LIGHT
- 3.4 ARIAPRO II(アリアプロツー) / AGS-203L
- 3.5 ELIXIR (エリクサー) / NANOWEB 80/20 Bronze Extra Light
- 3.6 D'Addario (ダダリオ) / XT 80/20ブロンズ Light
- 3.7 Martin (マーチン)/ AUTHENTIC ACOUSTIC Superior Performance MA130
- 4 アコギ弦の売れ筋ランキングはこちら!
アコギ弦の交換頻度はどれくらい?
結論、アコギの弦は1〜2ヶ月ほどの頻度で交換しましょう。
アコギに限らずギターの弦は消耗品ですので、使っているうちに弦が錆びたり伸びたりと劣化します。
ギターを弾いていなくても弦を張っているだけで空気中の酸素に触れて弦が酸化し、錆びてしまうことも。
劣化した弦は音にハリや伸びがなくなってサウンドに影響するので、できれば弦交換は1〜2ヶ月の頻度で行いましょう。
「そんな頻繁に弦交換したくない」「なるべく長期間新品同様の品質を保ちたい」という人は、この後紹介する長寿命のコーティング弦をチェックしてみてください。
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アコギ弦の選び方
アコギ弦の選び方で重要となるポイントは「弦の素材」「弦の太さ(ゲージ)」「コスパ」の3点です。
アコギの弦は素材や太さによってサウンドや弦の押さえやすさ、耐久性に大きく影響します。
間違った弦の選び方をしてしまうと自分のプレイスタイルやギターと合わなかったり、弦が押さえにくく、ギターを挫折する原因に。
正しいアコギ弦の選び方についてチェックしていきましょう。
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アコギ弦の素材で選ぶ
アコギ弦に使用されている素材はブロンズなど様々な種類があり、プレイスタイルによって使い分けるのが一般的です。
パワフルなストロークプレイと相性が良い80/20ブロンズ弦
お腹の底にズンッとくるような中低域の音が特徴で、パワフルなストロークプレイや弾き語りにおすすめの弦です。
「80/20」という数字は、弦の材質である銅とスズの割合を表しています。
全体的にバランスが良く、どんなアコギに張ってもしっかりとした音が鳴るので、汎用性が高いのも魅力的。
比較的低価格でコスパに優れた物が多いものの、やや錆びやすいのがデメリット。
きらびやかで繊細なサウンドのフォスファーブロンズ弦
「フォスファーブロンズ弦」は、以前はソロギター、フィンガースタイルやアルペジオ主体で弾く人におすすめの弦という印象でしたが、最近はキラキラしたコードストロークが弾き語りなどに好まれており、ストローク主体のプレイにフォスファーブロンズ弦を使う人が増えていますね。
銅にごく少量のリンを混ぜ合わせることで、きらびやかで伸びの良い音色が特徴。
やや耐久性が高く、80/20ブロンズ弦よりもわずかに長持ちします。
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耐久性重視なら長寿命のコーティング弦
弦交換の頻度を減らしたいなど、耐久性を重視する人はコーティング弦がおすすめ。
弦の材質自体は80/20ブロンズ弦、フォスファーブロンズ弦のどちらかですが、弦の表面に特殊なコーティング加工を施してある為、汗や油分によるサビや汚れに強い弦です。
使用後にしっかり乾拭きなどのメンテナンスをすれば、3〜6ヶ月程度の長期間にわたって新品同様の品質を保ちます。
また、弦の表面の抵抗が少ないのでスライドやフィンガリングで無駄な引っ掛かりを軽減し、滑らかな演奏性が可能です。
比較的高価な製品が多いものの、長期間弦交換しなくて済むコスパ最強の弦。
唯一、コーティング弦特有のややこもったような音色が好みの分かれるポイントでしょうか。
なるべく弦交換をしたくない、滑らかなタッチが良いという人におすすめですね。
柔らかくて押さえやすいコンパウンド弦
ブロンズ弦は押さえにくい、指が痛いと感じるならコンパウンド弦がおすすめ。
巻き弦にシルク素材を使用しており、ほかの弦と比べて柔らかいのが特徴。
FやBなどバレーコード (セーハ) も押さえやすくなるため、ギターを始めたばかりの初心者や子どもにおすすめの弦です。
どちらかといえばクラシックギター用のナイロン弦に近く、しっとりとした雰囲気のフィンガースタイルに向いています。
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弦の太さ (ゲージ) で選ぶ
アコギの弦には太さの違いがあり、「エクストラライトゲージ」「カスタムライトゲージ」「ライトゲージ」「ミディアムゲージ」の4種類が主要な太さです。
初心者は弦が細く指が痛くなりにくいエクストラライトゲージ、カスタムライトゲージがおすすめ。
子どもや女性におすすめエクストラライトゲージ
1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 | |
ゲージ | .010 | .014 | .023 | .030 | .039 | .047 |
一番細いタイプの弦がエクストラライトゲージ。チューニング後の張りが柔らかく、F、Bmなどのバレーコードが押さえやすくなるため、女性や子ども、初心者におすすめです。
その分、音の鳴りは弱くサスティンに乏しいのがデメリットですが、騒音対策に自宅練習用のアコギに張るのは有効です。
初心者はまずギターの演奏に慣れ、楽しむ事が非常に大事です。挫折しない為にも、弦が押さえやすいエクストラライトで基礎を作ってみましょう。
初心者におすすめカスタムライトゲージ
1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 | |
ゲージ | .011 | .015 | .022 | .032 | .042 | .052 |
弦が押さえにくいのは嫌だけど、もう少し音の鳴りが欲しい人ならカスタムライトゲージがおすすめ。
ライトゲージとエクストラライトゲージの良いとこ取りのようなゲージで、ある程度の押さえやすさと、力強い音色を兼ね備えているため、弾き語り初心者におすすめです。
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アコギらしいサウンドならライトゲージ
1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 | |
ゲージ | .012 | .016 | .024 | .032 | .042 | .053 |
弦の太さで迷ったときは、とりあえずライトゲージを選びましょう。
メーカーがアコギ出荷時に張っている弦はたいていがライトゲージですね。
アコギの基準と言われるゲージで、初心者には押さえづらさを感じますが、より明瞭なアコギらしいバランスの良い音色が出ます。
パワフルなサウンドならミディアムゲージ
1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 | |
ゲージ | .013 | .017 | .026 | .035 | .045 | .056 |
バンドでアコギを演奏する時、エレキギターやベース、ドラムの音に埋もれないパワフルなサウンドが欲しいならミディアムゲージがおすすめ。
アコギ弦の中では最も太く、非常に力強い音が特徴のゲージです。
ギターに弦を張ったときのテンションが非常に高く、初心者には押さえにくいと感じるかも知れません。
また中低域の音が強い為、自宅で演奏する際には近隣への騒音に配慮しましょう。
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アコギ弦はコスパ重視で選ぼう
冒頭で述べたとおり、アコギ弦は交換頻度が高い消耗品ですので、コスパの良い製品を選ぶことが重要。
常に新品同様のサウンドを保つために月に一度のペースで弦交換をすると、その分のお金と労力、時間が掛かります。
忙しい学生や社会人にとって貴重な時間を弦交換に割くのは勿体無いで、年間で掛かる費用と労力、時間をトータルで考えるとコーティング弦がコスパ最強と言えます。
一方でライブやレコーディングなどの度に新品の弦に交換する人は、なるべく価格が安いブロンズ弦を選ぶと、年間コストが抑えられます。
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アコギ弦のおすすめ
D'Addario (ダダリオ) / フォスファーブロンズ Light EJ16
- 定番のアコギ弦、初心者は迷ったらコレでOK
- バランスの良い音でどんなプレイスタイルにも対応
- 実売価格900円ほど
定番のアコギ弦で、これからアコギを始める初心者はどれを選べばいいか迷ったらEJ16がおすすめ。
全体的にバランスの良いサウンドで、アルペジオやコードストローク、ソロギターなどプレイスタイルを問わず、幅広く使えます。
ギターを買ったばかりの初心者でまだやりたいジャンルが決まっていない人、安定した品質の弦が欲しい人におすすめです。
Martin (マーチン)/ AUTHENTIC ACOUSTIC Superior Performance MA540
- 大手アコギメーカーのフォスファーブロンズ弦
- フォスファーらしい明るくきらびやかな音色
- 錫メッキ加工によって耐久性に優れる
- 実売価格1000円ほど
「マーチン/MA540」はフォスファーブロンズらしい明るくきらびやかな音色で、ギターやプレイスタイルを選びません。
まだ演奏したい音楽ジャンルやプレイスタイルが決まっていない初心者におすすめ。
大手アコギメーカー、マーチンのアコースティックギター弦で、1〜6弦全てに特殊な錫メッキ加工が施されており、ほかのフォスファーブロンズ弦に比べて長寿命。
キラキラした明るいサウンドの弦でなるべく長持ちするものが良い、という人にもおすすめです。
マーチンギターにおすすめの弦ですが、マーチン以外のギターにも使えるのでご安心を。
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ERNIE BALL (アーニーボール) / Earthwood LIGHT
- エレキギター、アコギ弦で有名なメーカー
- ライブやレコーディングの度に弦交換をする人向け
- 実売価格7〜800円程度と安い
エレキギター用の弦でも有名なアーニーボールのアコギ弦で、新しく張り替えたときの鳴りが良さが特徴。
反面、耐久性にはあまり優れないので、ライブやレコーディング前など頻繁に弦交換をする人におすすめ。
材質は80/20ブロンズでパンチの効いたハリのある中低音で、ストロークプレイに向いています。
実売価格は800円程度と安いため、常に良い音質を維持したい人にはコスパ最強の弦です。
ARIAPRO II(アリアプロツー) / AGS-203L
- 日本の老舗ギターメーカーのフォスファーブロンズ弦
- 実売価格800円ほど(3セット)でとにかく安い
- 弦交換の練習用やストック用としてもおすすめ
「弦交換が苦手だからたくさん練習したい」
「弦はなるべく低予算に抑えたい」
CDジャケットのようにオシャレなデザインの「ARIAPROII / AGS-203L」はこんな人におすすめ。
弦交換1回に必要な6本が3セットも入っているうえ、800円ほどで買えるコスパ最強の弦です。
ストックとして持っておくと急に弦が切れても安心ですね。
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ELIXIR (エリクサー) / NANOWEB 80/20 Bronze Extra Light
- 超定番のコーティング弦
- 耐久性に優れ、3〜6ヶ月程度長持ちする
- 弦交換の頻度を抑えたい人、初心者におすすめ
- 実売価格1600円程度、単価は高め
「なるべく弦交換をしたくない」
「良い状態の音が長く続いてほしい」
そんな人にはELIXIR (エリクサー) / NANOWEBがおすすめ。
特殊な極薄ナノウェブコーティングによって、弦に汗や油分、汚れが付着しても劣化しにくいのが最大のメリット。
ギター練習の後に弦をクロスで乾拭きするなどしっかりとメンテナンスをすれば、半年程度は弦交換をしなくとも新品同様のきらびやかな音を維持できます。
また、コーティング弦は特有のこもったような音色で敬遠されがちですが、エリクサーはコーティングを感じさせない自然で明るめの音色も魅力の一つ。
「貴重な時間を弦交換に使いたくない」「長寿命の弦がほしい」という人は必見です。
D'Addario (ダダリオ) / XT 80/20ブロンズ Light
- ダダリオ独自の技術を施したコーティング弦
- エリクサーより低音がズシンとくる
- 実売価格1600円ほど、エリクサーと同等
エリクサーが明るめの音色に対して、「ダダリオ XT」はズシンとくる低音が特徴。
パワフルで輪郭がくっきりとした低音が欲しい人にはダダリオ XTがおすすめです。
ダダリオ独自の技術によって、弦の芯線・巻き弦、プレーン弦全てにコーティングを施してあり、従来の弦より耐久性をアップしたコーティング弦です。
実売価格もエリクサーと同程度なので、サウンドの好みでエリクサーかダダリオXTかを選びましょう。
Martin (マーチン)/ AUTHENTIC ACOUSTIC Superior Performance MA130
- コンパウンド弦の定番品
- 甘く、やさしい音色
- バレーコードで苦戦する人におすすめ
- 実売価格1000円ほど
「指が痛くて弦を押さえられない」
「F、Bmなどバレーコードで苦戦している」
こんな人は、柔らかいコンパウンド弦の「マーチン / MA130」がおすすめ。
ブロンズ弦とは一味違った甘く、しっとりとしたやさしい音色が特徴です。
アコギらしいキラキラした音色は出ないので、アルペジオやソロギターなど、指弾きのサウンドバリエーションのひとつとしておすすめです。
弦が柔らかくて押さえやすいので、初心者のほか女性や子どもにもピッタリ。
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