チューナーは、ギターの音程をただしく合わせるために必要なアイテム。
自宅でギター練習をするにしても、まずはチューニングをしなければなりません。
とはいえギター用のチューナーは、
- 種類
- 見た目
- メーカー
などがことなる、さまざまな製品が販売されています。
これからギターをはじめる初心者さんにとっては、どんなチューナーを買えばいいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、ギター歴5年の筆者がつぎの内容をお伝えします。
この記事の内容
- ギターチューナーの選び方
- おすすめのギターチューナー
結論、ギター初心者さんは「クリップ式」というタイプのチューナーがおすすめ。
なぜなら、ほかの種類のギターチューナーよりも、
- リーズナブル
- 持ち運びやすい
- 使い方がカンタン
だからです。
一方、使いにくくて高価な「ペダル式」や、役に立つシーンがない「カード型」は初心者さんにはあまりおすすめできません。
それをふまえて、本記事でお気に入りのギターチューナーを探してみてくださいね。
もくじ
- 1 ギターチューナーは4種類から選ぶ
- 2 ギターチューナーのおすすめ10選
- 2.1 KORG(コルグ)/PitchCrow-G AW-4G
- 2.2 S.Yairi(ヤイリ)/SYC-01
- 2.3 YAMAHA(ヤマハ)/YTC5
- 2.4 D'Addario(ダダリオ)/PW-CT-17
- 2.5 micawber(ミコーバー)/MW-2058
- 2.6 D’Addario(ダダリオ)/Micro Headstock Tuner PW-CT-12
- 2.7 TC Electronic(ティーシー・エレクトロニック)/POLYTUNE CLIP
- 2.8 BOSS(ボス)/TU-3
- 2.9 KORG(コルグ)/Pitchblack mini
- 2.10 TC ELECTRONIC(ティーシー・エレクトロニック)/Polytune3
- 3 ギターのチューニング方法
- 4 まとめ:ギター初心者にはクリップ式チューナーがおすすめ
ギターチューナーは4種類から選ぶ
ギターチューナーは大きく分けて、
- ペダル式
- カード型
- クリップ式
- スマホアプリ式
といった4つの種類があります。
記事の冒頭でもお話ししたとおり、ギター初心者さんには「クリップ式」のチューナーがおすすめです。
とはいっても、ほかの種類のチューナーとくらべてから選びたい人もいますよね。
以下の表で、それぞれのギターチューナーの性能や価格帯などを見比べてみてください。
種類 | 見た目 | チューニング精度 | 価格帯 | 使い方 | こんな人におすすめ |
クリップ式 | 引用:Amazon.co.jp | 〇(音程がしっかりと合う) | 〇(安い) | ギターヘッドにはさむ |
|
ペダル式 | 引用:Amazon.co.jp | ◎(音程が確実に合う) | ×(高い) | シールドでつなぐ |
|
スマホアプリ式 | なし | △(音程が合わないかも) | ◎(無料) | スマホのマイクで 弦の音を拾う |
|
カード型 | 引用:Amazon.co.jp | 〇(音程がしっかり合う) | △(少し高い) | 内蔵マイクで音をひろう /シールドでつなぐ |
|
ここからは、ギターチューナーの種類ごとの特徴について深掘りしていきます。
ギター初心者なら「クリップ式」がダンゼンおすすめ
「クリップ式」はギターのヘッド部分にはさみこむタイプで、初心者さんにもっともおすすめのチューナー。
なぜなら、
- リーズナブル
- 持ち運びやすい
- 使い方がカンタン
だからです。
クリップ式なら価格は1,000円ほどなので、ほかのタイプのチューナーよりも安く買えます。
しかもチューナー本体は手のひらサイズで、持ち運びにも便利。
ギターを屋外に持ち出すときはヘッドにそのままつけておいてもいいですし、ギターケースの収納ポケットに入れてもOKです。
コンパクトサイズゆえに失くしやすいのがデメリットですが、価格が安いので精神的なダメージは少ないですね。
さらに使い方も、ギターヘッドに取りつけて電源をオンにするだけというカンタンさ。
こういった点から、プロアマ問わずさまざまな人に支持されているのが「クリップ式チューナー」です。
「ペダル式」はエフェクターボードを組むならおすすめ
「ペダル式」は、ギターの音色を変える「コンパクトエフェクター」のような見た目のチューナー。
エフェクターの同じように「シールドケーブル」をつないで、ペダル式のスイッチを踏みこむことで電源がオンになります。
使い勝手はクリップ式ほどよくないので、自宅でのギター練習に使用することはあまりありません。
ただし、
- パネルの見えやすさ
- チューニングの正確さ
は、ペダル式のほうが上。
そのため、どちらかといえばライブ演奏用に「エフェクターボード」を組んでいるような、中~上級者向けのチューナーです。
とはいえ、エフェクターボードの組む予定がある初心者さんなら「ペダル式」もおすすめです。
ただし自宅練習前のチューニングの手間をかんがえると、クリップ式もあわせて買っておいたほうがいいですよ。
「カード型」はあまり必要な場面がない
カード型のチューナーは、管楽器やバイオリンなどではよくつかわれているタイプです。
チューニング方式は、
- ペダル式みたいにシールドをつなぐタイプ
- 本体に内蔵しているマイクをつかうタイプ
などがあります。
ですが正直なところ、筆者はカード型チューナーはあまり必要な場面がないと思っています。
なぜかというと、
といった理由から。
すべての点において、ほかの種類のチューナーに劣ります。
筆者自身もカード型をつかったことがないし、ギターを弾く知り合いの中でも愛用している人はだれもいません。
いちおう、こういった種類のチューナーもあるという参考程度にしておいてください。
「スマホアプリ式」は外出先でチューナーを忘れたときに役立つ
ギター経験がそれなりに長いと、外出先などで「クリップチューナーをわすれた」「紛失した」というトラブルが起きます。
ライブならほかのギタリストにでも借りればOKですが、
- 自宅・カラオケでの個人練習
- ギタリストがひとりのバンド練習
といったシーンでは、チューニングができなくなってしまいます。
ましてやチューナーなんて、コンビニで気軽に買えるような商品でもありません。
このままでは、いつまでもギター練習を始められない…。
そんなときの保険として役立つのが「スマホアプリ式」のチューナーです。
お手持ちのスマホに無料でインストールしておくだけで、いつでもどこでもチューニングができます。
使い方は、スマホ内蔵のマイクに向かってギター弦をはじくだけ。
ただし、ほかの種類とくらべてもチューニングはあまり正確ではありません。
ふだんから精度の悪いスマホアプリ式をつかっていると、あなたの耳が正しい音程を認識できなくなってしまいます。
あくまでも、
- ペダル式
- クリップ式
などのチューナーを忘れた、失くしたときの「保険」として活用しましょう。
ギターチューナーのおすすめ10選
ここからは、筆者が厳選したおすすめのギターチューナーを紹介します。
KORG(コルグ)/PitchCrow-G AW-4G
種類 | 価格(最安値) | こんな人におすすめ |
クリップ式 | ¥1,980(Amazon) |
|
コルグは「ギター用チューナーといえば」というくらい、とても有名なメーカーです。
そんな大手が販売している「PitchCrow-G AW-4G」は、Amazonでベストセラー1位をとるほどの人気商品。
その秘訣は、
- 操作がシンプル
- パネルが見やすい
- 価格がリーズナブル
といったコスパの高さにあります。
ギターチューナーなら、とりあえずこれを買っておいたほうがいいくらいおすすめです。
S.Yairi(ヤイリ)/SYC-01
S.Yairi(ヤイリ)は、高品質なアコースティックギターを手がける日本のメーカー。
安心の国産メーカーによるギターチューナー「SYC-01」は、なんといっても「855円」という価格の安さが特徴です。
それでいてチューニングがしにくい、パネルが見にくいという不具合もありません。
ギターチューナーとして最低限の品質をほこる「SYC-01」は、できるだけ予算をおさえたい人におすすめですよ。
YAMAHA(ヤマハ)/YTC5
種類 | 価格(最安値) | こんな人におすすめ |
クリップ式 | ¥1,140(サウンドハウス) |
|
ヤマハは、楽器やバイクなどで有名な国内最大手のメーカーです。
そんなヤマハによるギターチューナー「YTC5」は、
- シンプルな操作性
- リーズナブルな価格
- 超大手メーカー品という安心感
という文句のつけどころがないクオリティ。
もはや「ヤマハ」というブランドだけで選んでもいいほどおすすめです。
D'Addario(ダダリオ)/PW-CT-17
種類 | 価格(最安値) | こんな人におすすめ |
クリップ式 | ¥1,680~(サウンドハウス) |
|
ダダリオは、ギター弦などのアクセサリーが有名なメーカーですね。
この「PW-CT-17」も定番のチューナーとして知られていますが、その特徴はカラーバリエーションの豊富さ。
ギターチューナーというものはだいたい、本体の色は「黒」しかありません。
ですが「PW-CT-17」は黒のほかにも、
- 青
- 赤
- 黄色
- みどり
- むらさき
とぜんぶで6種類もあります。
ギター本体とチューナーのカラーを統一したい人や、単純に好みの色をえらびたい人におすすめですよ。
micawber(ミコーバー)/MW-2058
種類 | 価格(最安値) | こんな人におすすめ |
クリップ式 | ¥1,980(Amazon) |
|
「MW-2058」の特徴は、大きめのサイズで見やすいパネルです。
うす暗い場所でもチューニングがしやすくなるので、
- 部屋でこっそりギターを弾く人
- ライブハウスで弾く予定のある人
などにおすすめです。
D’Addario(ダダリオ)/Micro Headstock Tuner PW-CT-12
種類 | 価格(最安値) | こんな人におすすめ |
クリップ式 | ¥2,720(サウンドハウス) |
|
「ダダリオ/PW-CT-12」は、ほかのチューナーよりもコンパクト設計なのが特徴。
ギターのヘッドに取りつけてもさほど目立たないので、かっこいいギターの雰囲気をこわしたくない人におすすめです。
またギターチューナーは本来、ヘッドから外さないとギターケースに収納しにくいもの。
ですが「PW-CT-12」なら、ギターヘッドにくっつけたままケースにしまえるようになります。
ギターをよく外出先に持っていく人なら、チューナーを着脱する手間や紛失のリスクが少なくなりますよ。
TC Electronic(ティーシー・エレクトロニック)/POLYTUNE CLIP
「TC Electronic」は、オーディオ機器やエフェクターを開発・製造しているデンマークのメーカー。
「コルグ」「ボス」とならんで、三大ギターチューナーメーカーのひとつに数えられます。
「POLYTUNE CLIP」は高性能なクリップチューナーで、なかでも注目すべきは「全弦同時チューニング機能」。
本来、ギターのチューニングはそれぞれの弦を1本ずつ鳴らして、順番におこないます。
しかし本機であれば、すべての弦を同時に「ジャーン」と鳴らすだけでチューニングができます。
毎日ギターの練習を始めるまえに、チマチマと一本ずつチューニングするのは地味に手間がかかるんですよね。
クリップ式チューナーとしては高額なのがデメリットですが、ギター練習の効率をアップさせたい人にはおすすめです。
BOSS(ボス)/TU-3
種類 | 価格(最安値) | こんな人におすすめ |
ペダル式 | ¥11,800(サウンドハウス) |
|
ペダルチューナーの超定番器として一時代を築いた「TU-2」が、さらなる進化をとげた後継機。
「TS-3」は、おなじみのBOSSエフェクターと同じデザインを採用したモデル。
野外でもパネル表示が見やすくなる「高輝度モード」を搭載しており、屋内外ライブでの使用に適しています。
ほかのエフェクターと同様にパワーサプライや9V乾電池から電源を供給できるため、エフェクターボードに組み込みやすいのもうれしいポイント。
すこし高価な点がネックですが、高いチューニング精度と反応速度をほこる「TS-3」は一生モノになることまちがいありませんよ。
KORG(コルグ)/Pitchblack mini
種類 | 価格(最安値) | こんな人におすすめ |
ペダル式 | ¥13,200~(Amazon) |
|
三大チューナーメーカー「コルグ」の品質はすばらしく、この「ピッチブラックシリーズ」は長いあいだ世界中のプレイヤーから愛されつづけています。
±0.1セントまで追いこめるという高精度のチューニング性能で、プロの現場でも活躍しています。
また「トゥルーバイパス」という構造によって、チューナーをつかっていないときは電気信号に影響をあたえません。
つまり、エフェクターやシールドをつなぐことで発生する「音質がショボくなる現象(音瘦せ)をなくせる」ということ。
さらにコンパクトなボディによって、エフェクターボード内の容量を圧迫しません。
カラーバリエーションも5種類と豊富なので、
- 高性能
- デザイン
- 省スペース性
と三拍子そろった、文句のつけようがないペダルチューナーです。
TC ELECTRONIC(ティーシー・エレクトロニック)/Polytune3
種類 | 価格(最安値) | こんな人におすすめ |
ペダル式 | ¥14,800(サウンドハウス) |
|
「Polytune3」は、前作の「Polytune 2」同様に±0.5セントという高精度の「スタンダードチューニング」「ポリフォニック・チューニング」を搭載。
加えて、±0.02セントの超高精度「ストロボ・チューニング機能」、入力されたギターサウンドを電気的に強化する特性を持つ、TC Electronic社独自の高品質バッファー「Bonafide Buffer機能」をあらたに追加搭載。
シールドの長さや複雑化を極めるペダル設定による音質の劣化をなくし、自分がもとめる本来のサウンドを出力できます。
さらに「バッファードバイパス」「トゥルーバイパス」を任意で切り替えられる機能まであり、より自分本来のサウンドを追求しやすくなっています。
高精度なチューニング機能は言うまでもなく、ペダルチューナーのなかでも最高品質クラスといっても過言ではないでしょう。
ギターのチューニング方法
チューナーは買ったものの、ギターのチューニングのやり方がわからない人もいますよね。
こちらの記事で、ギターのチューニング方法をくわしく解説しています。
ギター初心者さんでもわかりやすいように画像つきで手順を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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まとめ:ギター初心者にはクリップ式チューナーがおすすめ
今回は、初心者さんにおすすめのギターチューナーを紹介しました。
これからギターを始める初心者さんには、クリップ式チューナーが圧倒的におすすめ。
いつかエフェクターボードを組んでライブ活動することを目標としている人なら、ペダル式チューナーを買っておくのもいいでしょう。
いずれにせよ、クリップチューナーはひとつ持っておくと便利ですよ。
本記事の内容が、あなたのお気に入りのギターチューナーが見つかる手助けとなれば幸いです。
ギターのチューニング方法がよくわからない人は、以下の記事を読んでみてください。
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また、ギターチューナー以外にも必要なアクセサリーがあるなら、まとめて買ってしまいましょう。
以下の記事でおすすめのギターアクセサリーを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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