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この記事ではギター歴5年現役バンドマンの筆者が、大人気のモニターヘッドホン「AKG/K240Studio」の実機レビューをしていきます。
筆者は今回、エレキギターの自宅練習用にあたらしいヘッドホンがほしかったので、悩んだすえに「AKG/K240S」を購入。
それまでは、オーディオテクニカ製のヘッドホンを5年ほどつかっていましたが、
- イヤーカップが硬化してきて耳が痛くなる
- 接触不良でノイズが発生しやすくなっていた
- 密閉型なので家族に声をかけられても気づかない
というワケで買い換えました。
さっそく「AKG/K240S」を使ってみた結論からいうと、「ほんとうに6,200円か!?」と思うほどコスパ最強。
低価格モデルながら、
- やや高音が強いもののフラットな音質
- ケーブルが断線しても単体で交換できる
- 長時間の装着はむずかしいが頭や耳が痛くなりにくい
と、モニターヘッドホンに必要な性能は備わっています。
たしかに、海外を中心に大人気商品であることにもうなずける…。
そのため、
- モニターヘッドホンを買うのが初めて
- 安くて品質のいいモニターヘッドホンがほしい
- 耳や頭が痛くなりにくいモニターヘッドホンを探している
という人なら、ギター練習用に「AKG/K240S」を即買いしても絶対に損はしませんよ。
もっとくわしいレビューを見たい人は、記事のつづきを読んでみてくださいね。
もくじ
AKG K240Sのスペック・開封レビュー
まずは、「AKG/K240S」のスペックについてカンタンに解説していきます。
ザッと見たい人は、つぎの一覧表をチェックしてみてください。
タイプ | 本体の重さ | プラグ | ケーブルの長さ | 付属品 | インピーダンス |
開放型 (オープンエア) | 約250g (ケーブル込みで約300g) | 3.5mmステレオミニプラグ | 約3m (片出し着脱式) | 6.35mmステレオ変換プラグ | 55Ω |
こちらの動画でもくわしく解説されているので、ぜひ参考にしてみてください。
箱と実機の見た目はこんなカンジ
さっそく、最安値の6,280円で売っていたサウンドハウスで「AKG/K240S」を購入。
ちなみにポチッたのは朝の4時でしたが、なんとその日の17時には商品が届きました。
サウンドハウスは出荷からお届けまでが早いので、ほんとうに助かっています。
それでは、届いた「AKG/K240S」をじっさいに開封してみましょう。
実機の見た目はいたってシンプルで、ネット上の写真で見たとおりってところでしょうか。
黒とゴールドを基調としているものの、レスポール・カスタム(ブラックビューティー)のような高級感はありません。
まあ見た目に関しては、
- 価格が6,200円と安い
- 自宅でのギター練習にしか使わない
という理由から、少しくらいチープでもOK。
見た目が安っぽさが気になるなら、上位モデルの「AKG/K240MKII」のほうがカッコいいのでおすすめです。
タイプは音漏れしやすい「開放型(オープンエア)」
「AKG/K240S」は、イヤーカップが開放型のモニターヘッドホン。
ヘッドホンのなかで音が反響しないので、聞き疲れしにくいのがポイントですね。
ただし音が外側に抜けていく仕組みになっているため、密閉型ヘッドホンよりも音漏れしやすいのがデメリット。
家族がいるリビングでヘッドホンから大音量を流していると、嫁から「ギロッ」と睨まれるくらいにはうるさいです。
そのため、
- 電車
- バス
- 飛行機
といった、公共の乗り物内でつかうのはやめておいたほうがいいでしょう。
あくまでも自宅での、
- DTM用
- 音楽鑑賞用
- ギター練習用
などでつかうのがおすすめです。
本体の重さは「約250g」
「AKG/K240S」の本体の重さは「約250g」でした。
ちなみにおよそ3mのケーブルも含めると300gほどになります。
身近なものにたとえると、だいたいサツマイモ一本分くらいの重さでしょうか。
耳に装着していても重量感はないので、2~3時間ほど連続でつかっても、
- 首
- 肩
が痛くなることはありません。
ふだんからデスクワークや在宅での仕事で、首や肩が疲れている人でも安心して使えるのはうれしいポイントですね。
プラグは「3.5mmステレオミニプラグ」
「AKG/K240S」は、3.5mmステレオミニプラグを標準装備しています。
ミニプラグとはいっても、
など、ほとんどの機材には3.5mmプラグ接続用の端子が取り付けられているので、安心してください。
もっとも、6.35mmの標準端子しかない機材をつかっている場合でも問題ありません。
「AKG/K240S」には、3.5mm ⇒ 6.35mmに切り替えられる「変換プラグ」が付属しています。
これをつかえば、6.35mmの標準端子しかない機材でもヘッドホンを差し込むことができます。
ケーブルの長さは「約3m」
「AKG/K240S」のケーブルの長さは、オーソドックスな「約3m」。
アンプのすぐ近くで座って演奏するときには、やや長いように感じます。
とはいえ少し長さにゆとりがないと、
- 立ってギターを弾く
- 遠くのものに手をのばす
こんなときにケーブルがギリギリに。
なので、結局3mくらいがちょうどいいんだと思います。
AKG K240Sの評価
ここまでは「AKG/K240S」のスペックについて、筆者の実体験をもとに解説しました。
続いては、モニターヘッドホンとしてもっとも気になる
- 音質
- 着け心地
- 各パーツの耐久性
について、およそ6ヶ月間つかってみたうえでの評価をしていきます。
それぞれ5段階で評価するとこんなカンジです。
音質 | (4.0)⇒ モニター用らしくフラットな音質 |
着け心地 | (3.5)⇒ 2~3時間くらいは連続で装着できる |
各パーツの耐久性 | (3.5)⇒ とくにフレームがもろそうだがていねいに使えばOK |
カンタンにまとめると「AKG/K240S」は、6,200円という値段を考えれば申し分ない性能。
正直なところ、それまで使っていた10,000円以上するオーテク製品と変わらないくらいのスペックがあります。
値段が安くて品質が心配という人こそ、「AKG/K240S」をえらぶべきでしょう。
それではここから、それぞれの評価についてもっとくわしく解説していきます。
音質はフラットながらやや高音域が強い
まずは「AKG/K240S」の音質について。
結論からいうと、
- 全体的にフラットな音質
- やや高音域が強い(シャリシャリする)
- 各パートの音がしっかり分離して聞こえる
といった印象。
わずかに高音域が強めなので、アンプの「Treble(High)」のコントロールを上げすぎると耳がキンキンします。
それ以外はまったく申し分ない音質ですね。
バンドサウンドでも各パートの音が分離して聞こえるので、耳コピにも役立っています。
ですが、さすがに音楽鑑賞用の高級ヘッドホンのような、
- ドンシャリ感
- 超クリアな音質
はありません。
あくまでも「AKG/K240S」はモニター用なので、音楽を聴いて楽しむには向いていないことに注意しましょう。
ただその点を加味しても、6,200円ほどで買えるのはコスパ最強といわざるを得ません。
着け心地がよく2~3時間装着できる
「AKG/K240S」はオーバーイヤータイプのヘッドホンで、価格が6,000円台と安いわりに着け心地はいいですね。
MEMO
オーバーイヤーとは、ヘッドホンのパッドが耳全体にすっぽりと覆いかぶさった状態で装着するタイプ。
もう一方のインイヤータイプは、耳にパッドが密着した状態で取り付ける。
以前使っていたオーテク製のヘッドホンはパッドの劣化も相まって、30分ほど装着していると耳が痛くなって投げ捨てたくなる状態でした。
でも「AKG/K240S」なら、2~3時間ほど連続で着けていられるほど頭と耳にフィットしています。
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ちなみに筆者の頭のサイズ(頭囲)は、男性の平均値である58cm。
それでも、頭あて部分のアジャスターにはまだゆとりがあります。
さすがにそれ以上の長時間着けたままにすると、耳の付け根あたりにじんわりと痛みが…。
とはいえ、集中力を保った状態でギター練習をするには、2~3時間くらいで休憩するのがちょうどいいでしょう。
また、もしパッドがボロボロになって装着感が悪くなったとしても、パーツ単体で交換できるのもうれしいポイント。
必要に応じてパッドを取り換えることで、より長いあいだ快適な着け心地を保つことができますよ。
まとめると、
- 2~3時間ほど連続で装着できる
- パッドが劣化してもパーツのみ交換できる
こんな感じですね。
各パーツの耐久性はそこそこ高い
最後に「AKG/K240S」の耐久性について。
まず結論からいうと、もろそうな見た目に反して意外と耐久性が高いです。
筆者はおよそ6ヶ月間「AKG/K240S」を使いましたが、
- ケーブル
- フレーム
- パッド・調整ベルト
などの劣化はいっさい見られません。
とくに不安だったのが、ヘッドホン全体を固定しているフレーム部。
これがいまにも折れてしまいそうなくらい細いのですが、思いのほか丈夫ですね。
ちょっとくらい棚やソファーに放り投げても平気でした。
また、
- 耳あてパッド
- 頭あて調整ベルト
は汗で劣化しやすくなる合皮素材ですが、とくに手入れをしなくても硬くなったりヒビ割れたりすることもありません。
メンテナンス不要でも耐久性が長持ちなのは、毎日のギター練習用としてありがたいですよね。
ケーブルに関しては、前につかっていたオーテク製のヘッドホンよりも芯線や被服がぶ厚く、ダメージに強そうな印象。
いまのところは、ノイズや接触不良が発生することはなさそうですね。
以上をまとめると、
- 細いフレームはやさしく扱えばOK
- 合皮素材のパッド・ベルトはメンテ不要
- ケーブルも丈夫なつくりでノイズはない
といったところ。
さらにこの製品は安心の3年保証付きなので、価格の安さゆえに耐久性が心配な人ほど「AKG/K240S」を買うべきでしょう。
まとめ:AKG K240Sはコスパ重視の人におすすめのモニターヘッドホン
今回は、筆者が「AKG/K240S」を約6ヶ月使ってみたレビューを紹介しました。
最後にあらためて「AKG/K240S」の総評と、おすすめできる人をまとめておきます。
AKG/K240Sの総評
6,200円とリーズナブルながら、高品質・高耐久をかねそなえたモニターヘッドホンの定番品!
こんな人におすすめ!
また、そのほかのギター練習にぴったりなモニターヘッドホンが気になる人は、つぎの記事をチェックしてみてください。