「テレキャスター」とは大手ギターメーカーであるフェンダー社が開発してから、70年以上のながい歴史をもつエレキギター。
いまや国内外のさまざまなメーカーから、コピーモデルが発売されるほどの定番品です。
それだけにさまざまな種類があるので、エレキギター初心者にとってはどれを選べばいいのかわかりませんよね。
そこで今回は、エレキギター歴5年の筆者がつぎの内容をお伝えします。
この記事の内容
- 初心者にテレキャスターは難しい?
- テレキャスターの選び方
- おすすめのテレキャスター
本記事を読むだけで、あなたにピッタリのテレキャスターが見つかりますよ。
もくじ
テレキャスターは初心者には難しい?
- 初心者はテレキャスターを買わないほうがいい?
- テレキャスターって初心者にはあつかいが難しいの?
こんな悩みをよく耳にしますが、筆者がズバッと結論をいいますね。
「テレキャスターがほしいなら、初心者でもまよわずに買うべき」
です!
その理由はつぎのとおり。
- どれを買っても最初は難しい
- 音とか弾きやすさは初心者にはわからない
- 気に入ったものを選んだほうがやる気がつづく
エレキギターという楽器は、どれを買っても初心者にとってむずかしいことに変わりはありません。
そこでざせつしないためにも「見た目が気に入ったものを選びましょう」というのが、筆者の答えです。
あなたにとって「それ」がテレキャスターなら、もうためらう必要はありませんよ。
この記事をとおして、あなたにもっともふさわしいテレキャスターを見つけてみてくださいね。
テレキャスターの選び方は?
記事のはじめでも言ったとおり、テレキャスターは長い歴史があるエレキギターです。
なので、ひとくちに「テレキャスター」といっても、さまざまな種類があります。
そこでこの章では、あなたにピッタリのテレキャスターがかんたんに見つかるように、おすすめの選び方を紹介します。
以下を参考にしたうえで、あなたが見た目を気に入ったものをえらびましょう。
テレキャスターのえらびかた
- 種類でえらぶ
- 有名なメーカー(ブランド)でえらぶ
5つの種類からえらぶ
もっとも人気な「スタンダード」
テレキャスターの基準となるタイプ。
フロントに金属パーツで覆われたほそいシングルピックアップと、リアにはナナメにマウントされたシングルピックアップが特徴です。
テレキャスターならではのオーソドックスなジャキジャキサウンドを楽しめます。
なんでもこなせる万能器なので、初心者は一本目のテレキャスターでまよったらスタンダードを選びましょう。
低中音が強めの「カスタム」
リアのシングルピックアップはそのままに、フロント側にハムバッカーを装備しているテレキャスター。
スタンダードにくらべて、中低域がきわだつサウンドとノイズのすくなさが特徴。
ピックアップのまわりにある「ピックガード」の見た目が、スタンダードとことなるのもポイントですね。
パワフルなサウンドの「デラックス」
フロント・リアともにハムバッカーを搭載している、まるでレスポールのようなテレキャスター。
テレキャスターでありながら図太いパワフルなサウンドが特徴で、ロック系ギタリストに好まれています。
ただし、スタンダードのジャキジャキとした音が好きな人にとっては、邪道ともいえるテレキャスターですね。
多彩なサウンドの「ナッシュビル」
まるで、ストラトキャスターと合体したかのようなテレキャスター。
フロントとリアの間にもシングルピックアップがついており、3つのピックアップと5wayスイッチ仕様が特徴です。
これによって自由度のたかいサウンドの組み合わせができるため、スタンダードよりもいろいろなタイプの音が出せますよ。
セミアコのようなテレキャスター「シンライン」
「セミソリッド構造」という、ちょっと変わったボディのテレキャスター。
ボディ両側をくり抜いて「fホール」が空いたトップ材でカバーをすることによって、セミアコのようなふんわりとした空気感のあるサウンドが魅力です。
その構造のおかげで、ほかのテレキャスターよりも軽め。
また特徴的なサウンドも相まって、カラダの負担が大きいギターボーカルにおすすめのタイプですね。
有名なメーカー(ブランド)でえらぶ
テレキャスターの有名メーカーといえば、もちろん開発元である「フェンダー社」。
じつは、フェンダーブランドから販売されているものしか、テレキャスターを名乗れません。
そのほかのメーカー品は「テレキャスタータイプ/モデル」などとよばれています。
「真のテレキャスター」というネームバリューにこだわるのであれば、フェンダーブランド一択でしょう。
「フェンダーブランドってなに?」という人は、以下の記事を参考にしてみてください。
【2023年最新】ストラトキャスターのおすすめ11選!初心者向けや国産も紹介
ストラトキャスターの選び方を知りたい おすすめのストラトキャスターを知りたい こんなふうに悩んでいませんか? ストラトキャスターは、大手老舗ギターメーカーの「フェンダー社」が開発・販売しているエレキギ ...
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しかし、そのほかのメーカー品にも目を向けると、
- フェンダーブランドと同じくらいの品質
- それなのに価格がリーズナブル
といったものがたくさんあります。
もちろんフェンダーブランドもおすすめですが、この章ではテレキャスター「タイプ」を販売している有名メーカーを紹介します。
フジゲン(FUJIGEN)
創業からおよそ60年のながい歴史と、たかい技術力をもった老舗楽器メーカー「フジゲン株式会社」のブランド。
かつて、フェンダージャパンのギターを生産していたことでとても有名です。
フジゲンのギターは、
- 弾きやすさ
- 音のうつくしさ
- クセのすくなさ
などを意識した、フジゲン独自の設計が特徴。
それでいて手がとどきやすい価格なので、初心者~プロまではばひろく支持されているメーカー(ブランド)です。
バッカス(Bacchus)
バッカスは、長野県松本市にある「株式会社ディバイザー」が保有するギターのブランド。
ハンドメイドにこだわる製法を採用していながら、リーズナブルで手に入れやすいラインナップが魅力です。
テレキャスターの場合は一万円ほどで買えるので、なるべく出費をおさえたい人におすすめですよ。
テレキャスター(タイプ)のおすすめ【初心者向け】
Bacchus(バッカス)/BTE-1 テレキャスタータイプ
先で紹介したバッカスのスタンダードなテレキャスタータイプで、Rが「ローズウッド指板」、Mが「メイプル指板」です。
価格が2万円以下とは思えない上等なサウンドでテレキャスターらしいジャキジャキ感が十分楽しめます。
ネックの握りやすさや演奏性も値段を考慮すれば申し分無く、コストパフォーマンス抜群。カラーバリエーション豊富なのも嬉しいポイントですね。
これからエレキギターを始める方のファーストギターとして非常におすすめのモデルですが、中・上級者の方でも、自宅練習用やサブ機、カスタマイズ用などとして有用です。
Squier(スクワイヤー)/アフィニティー・テレキャスター
フェンダーの廉価ブランド「スクワイヤー」による本家のスペックを継承したテレキャスターで、お馴染みの鋭いサウンドは健在。
薄めの軽いボディで演奏時の負担を軽減してくれるほか、ネック形状はスリムで握りやすいCシェイプを採用しており、演奏性を高める仕様になっています。
価格以上のクオリティで高いコストパフォーマンスを誇るモデルとして、本家フェンダーは高くて買えないけど、フェンダーブランドのテレキャスターが欲しい方の入門器としておすすめです。
PLAYTECH(プレイテック)/TL250 テレキャスタータイプ
プレイテックのスタンダードなテレキャスタータイプ。
なんといってもその魅力は、1万円で手に入るうえに「ちゃんとつかえるエレキギター」ということ。
テレキャスターらしい2基ピックアップ仕様のジャキジャキサウンド、シンプルなルックス、やや太めのネックなどテレキャスターそのもの。
とにかく予算をおさえたい、コスパ重視の初心者におすすめの一本。
FENDER(フェンダー)/プレイヤー・テレキャスター
本家フェンダーUSA直営のメキシコ工場でつくられている、入門モデルの「テレキャスター・プレイヤーシリーズ」。
専用のシングルコイルピックアップを搭載しており、じつにテレキャスターらしい歯切れの良いジャキジャキサウンドを持っています。
ネックのかたちは、スタンダードなかまぼこ型。
高品質ながらフェンダーUSAよりもリーズナブルと、すぐれたコスパをほこる一本です。
プレイテックやバッカスとくらべると高価ですが、こちらは中~上級者くらいまで長くつかえるのが魅力。
どうしても安い個体はあたりハズレがおおいので、失敗したくない人におすすめですよ。
Squier(スクワイヤー)/クラシックバイブ 60s テレキャスター・シンライン
60年代モデルのシンラインはフェンダーが開発した「アルニコシングルピックアップ」を2基搭載。
本家フェンダーのテレキャスターでも使用しているピックアップによる従来のテレキャスターらしいサウンドに加え、fホールが空いたセミソリッド構造のボディから生まれるエアー感を含んだ唯一無二のトーンが魅力。
やや細めで握りやすいCシェイプラジアスネックを採用。
フェンダーブランドの唯一無二なサウンドを奏でるコスパ最高の一本。
テレキャスター(タイプ)のおすすめ【国産】
FENDER(フェンダー)/メイドインジャパン トラディショナル 50s テレキャスター
テレキャスターが誕生した1950年代の仕様を再現したテレキャスターの原点とも言うべきモデル。
ピックアップには、フロント・リア共にテレキャスター用の「ビンテージスタイルシングルコイル」を搭載しており、温かみのあるビンテージサウンドが特徴。
当時のビンテージスタイルはそのままに、握りやすいUシェイプのネックとやや細めのナットにより、現代風の扱いやすい仕様になっています。
ビンテージスタイルの古き良きテレキャスターが欲しいなら、間違いなくこの一本。
FUJIGEN(フジゲン)/JIL2-ASH テレキャスタータイプ
美しい木目が思わず目を惹かれるほど高級感あふれるアッシュボディとメイプル指板、オフホワイトブロンドカラーによるテレキャスターらしい王道の組み合わせ。
身体にフィットするようにボディ背面にはコンター加工が施されているほか、ネックにはコンパウンドラディアス指板が採用されており、プレイヤーのより高い演奏性を追求した仕様になっています。
ピックアップにはセイモアダンカン製ビンテージ仕様の「STR-1」をフロントに、「STL-1」をリアにそれぞれ搭載し、スタンダードなテレキャスサウンドを再現しているうえ、「4WAYレバースイッチ」による組み合わせによって、フジゲンらしいハッキリとしたパワフルなサウンドを追加することも可能。
王道を超えるポテンシャルを秘めた純国産テレキャスタータイプが欲しいなら、間違い無しの一本。
テレキャスターのおすすめ【ハイエンド】
FENDER(フェンダー)/ナッシュビル・テレキャスター
一般的なテレキャスターとはひと味違う、ユニークなピックアップの組み合わせが特徴のナッシュビル・テレキャスター。
フロントとリアには「ビンテージ・ノイズレス・テレピックアップ」を、ミドルには「ビンテージ・ノイズレス・ストラトピックアップ」をそれぞれ搭載しており、自由度の高いサウンドメイキングが可能。
ネックヒールには適度に角を削ぎ落とすコンター加工が施されているほか、4点固定の左右非対称ネックプレートにより、ハイポジションでの演奏性を重視した仕様となっています。
テレキャスターらしいジャキジャキサウンドも欲しいけど、シーンに合わせてより幅広い音作りを楽しみたい人におすすめです。
FENDER(フェンダー)/70s テレキャスター・シンライン
ボディには高級なアッシュ材を使用しており、ツヤが美しいグロスフィニッシュ塗装が更に高級感を増長させていますね。
ボディ内部が空洞の「セミソリッド構造」と2基の「ワイドレンジハムバッカー」により、甘いトーンとパワフルなサウンドに独特のエアー感をもたらします。
指板にはビンテージスタイルフレットを装備しているほか、グロスフィニッシュ塗装を施した9,5インチラジアスUシェイプネックが適度な摩擦を生み、安定した演奏性を実現。
独創的なサウンド、異彩を放つルックスを持つテレキャスターが欲しい人におすすめの一本。
FENDER(フェンダー)/アメリカン・プロフェッショナル II テレキャスター
ルックス、演奏性、サウンドどれをとっても最高品質と言っても過言ではない本家フェンダーUSAのテレキャスター上位モデル。
丁寧に面取り加工が施されたディープCシェイプネックは、特殊なサテン仕上げ加工により握りやすく滑らかな手触りを実現。フィンガリング、スライド時に手の動きを妨げず抜群の演奏性を発揮します。
新開発の「V-Mod II Telecasterピックアップ」を2基搭載し、テレキャスター本来の鋭くエッジの効いた響きに加えて、より粒立ちの良い繊細なサウンドが魅力的です。
定番のテレキャスターよりワンランク上のサウンドや演奏性が欲しい人におすすめです。
まとめ:テレキャスターでエレキギターライフを楽しもう
今回は、初心者におすすめのテレキャスターを中心に解説しました。
エレキギターは、歳をとってからも長くつづけられる楽器です。
大事にあつかえば20年、30年とそれよりも長く人生を共にするかもしれない第二のパートナー。
価格だけみると高額かもしれませんが、長い目で見ればとても価値のある買い物とは思いませんか?
この記事を通して、長く寄りそえる最高のパートナーと出会える人が増えたらさいわいです。
「やっぱりテレキャスターじゃなくて、ほかのエレキギターにしようかな」という人は、以下の記事を参考にしてみてください。
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また、以下の記事でテレキャスターにもおすすめの、
- ギターケース
- エレキギター弦
- ギター用アンプ
などを紹介しています。
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