弦はエレキギターを楽しく弾くためにとても重要なアイテムです。
ギターをあたらしく買ったときに最初から張ってあるものの、消耗品なのでいずれ交換しなければなりません。
しかし、弦にはエレキギター用だけでもさまざまな種類があって、初心者さんはどれをえらべばいいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、エレキギター歴5年の筆者がつぎの内容をお伝えします。
この記事の内容
- エレキギター弦の選び方(初心者向け)
- 初心者におすすめのエレキギター弦
結論、初心者さんは以下の3つのポイントを押さえておけば、エレキギター弦えらびで失敗しません。
- 弦の巻き方は「ラウンドワウンド」
- 素材は「ニッケル」「コーティング」
- 太さ(ゲージ)は「ライト」「スーパーライト」
これらを参考に、あなたのエレキギターにぴったりの弦を見つけてみてくださいね。
エレキギター弦の選び方(初心者向け)
冒頭でもお話ししましたが、初心者さんがおさえておくべきエレキギター弦の選び方はつぎの3つです。
- 弦の巻き方は「ラウンドワウンド」
- 素材は「ニッケル」「コーティング」
- 太さ(ゲージ)は「ライト」「スーパーライト」
これらのポイントを参考にすることで、弦を張り替えたあとに、
「弦が太くて押さえにくい…」
「なんかギターの音がイマイチ…」
と、以前の弦とのちがいにガッカリすることがなくなります。
このあとは、それぞれのポイントについてくわしく解説していきます。
弦の素材は「ニッケル」「コーティング」がおすすめ
エレキギター弦につかわれている素材はおもに、
- ニッケル
- ステンレス
- コーティング
の3種類があります。
ですが、ギター初心者さんにおすすめなのは「ニッケル」「コーティング」のふたつです。
なぜかというと、
- ニッケル
⇒ 安くて使い勝手がいい - コーティング
⇒ やや高価だが弦が長持ちする
といった理由から。
それぞれのくわしい違いは、つぎの表を見比べるとわかりやすいですよ。
素材名 | 見た目 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
ニッケル | 安価 | 1~2か月に一度は弦交換を しなくてはならない |
| |
コーティング |
| 高価 |
|
筆者は弦交換がめんどくさい人なので、いつも「ELIXIR(エリクサー)/NANOWEB」という有名なコーティング弦を買っています。
半年くらい交換しなくても手触りや音質がわるくならないので、コスパがよくて最高です。
ちなみにステンレス素材の弦は、音質が好みなどこだわりがない限りはえらぶ必要はありません。
- 安いけど交換頻度が高い「ニッケル」
- 高価だが交換頻度が低い「コーティング」
のいずれかのうち、あなたの好みに合った素材をえらびましょう。
弦の巻き方は定番の「ラウンドワウンド」がおすすめ
エレキギター弦は4~6弦のみ、金属製(ニッケルなど)のほそい線がぐるぐると巻きつけられています。
この巻いてある「線」には、
- ハーフラウンド
- ラウンドワウンド
- フラットワウンド
といった3つの種類があります。
巻き方の種類によって音質や弦の手ざわりなどが変わりますが、初心者さんがわかるほどの大きな違いはありません。
そのため、
- とくにこだわりがない
- 巻き方の種類なんてよくわからない
- どの巻き方がいいのか迷ってしまう
という人は、もっとも定番である「ラウンドワウンド」をえらびましょう。
いちおう、それぞれの種類をくらべてみたい人は、以下の表を参考にしてみてください。
巻き方の種類 | 見た目 | 特徴 | メリット | デメリット |
ラウンドワウンド (初心者さんにおすすめ!) | 円形の線をぐるぐる巻きにしたタイプ |
| 手汗や皮脂で弦がさびやすい | |
フラットワウンド | リボン状の線を巻いたタイプ | 手汗や皮脂で弦がさびにくい | 運指があまりスムーズにできない | |
ハーフラウンド (セミフラットワウンド) | 円形の線を巻いたあと表面をツルツルに磨いたタイプ |
| 製品のラインナップが少ない |
弦の太さ(ゲージ)は「ライト」「スーパーライト」がおすすめ
ギター弦には、1~6弦が全体的に太いか細いかといった種類のちがいがあります。
これを「ゲージ」といい、細いほうから順にならべるとおもに以下のような呼び方が存在します。
- エクストラライト 細↑
- スーパーライト
- ライト
- ミディアム
- ヘビー 太↓
※ メーカーによっては別の表記になっている場合があります。
どのゲージを選ぶかによって、
- 音のパワフルさ
- コードのおさえやすさ
- ピックでの弾きやすさ
といった影響もあるので、初心者さんにとっては迷ってしまいがちなポイントですよね。
結論、初心者さんは「ライト」「スーパーライト」いずれかのゲージをえらびましょう。
その理由は以下の3つです。
- たいていどんなギターにも張れる
- 平均的な太さでコードをおさえやすい
- 買ったギターに最初から張ってある弦とおなじゲージ
カンタンに言えば、もっとも使いやすくてなじみのあるゲージだからです。
ちなみに筆者はギター歴5年でたまにライブハウスでバンド演奏をしますが、弦は「ライト」「スーパーライト」のゲージしか買ったことがありません。
まだ幼いお子さん用のギターに張る弦なら「エクストラライト」もアリですが、とくに理由がなければ「ライト」「スーパーライト」がおすすめですよ。
エレキギター弦のおすすめ7選(初心者にもピッタリ)
ERNIE BALL(アーニーボール)/2221 Regular Slinky
価格(最安値) | 素材 | 巻き方 | 太さ(ゲージ) | こんな人におすすめ |
¥850(サウンドハウス) | ニッケル | ラウンドワウンド | ライト |
|
「ERNIE BALL/2221 Regular Slinky」は、もはや世界水準といっても過言ではないほど有名なエレキギター弦です。
スマホでたとえると「iPhone」くらい定番なので、これをつかったことがないギタリストを探すほうが難しいかもしれませんね。
価格もエレキギター弦にしてはリーズナブルなので、
- はじめてエレキギター弦を買う
- とりあえず定番のエレキギター弦がほしい
- どのエレキギター弦がいいのか決められない
という人は、まずは「ERNIE BALL/2221 Regular Slinky」を試してみましょう。
ちなみに、レギュラースリンキーよりも弦が細いタイプの「2223 スーパースリンキー」もあります。
- 手のチカラにあまり自信がない
- まろやかなギターの音色が好み
という人は、こちらがおすすめですよ。
D’addario(ダダリオ)/EXL110
価格(最安値) | 素材 | 巻き方 | 太さ(ゲージ) | こんな人におすすめ |
¥910(サウンドハウス) | ニッケル | ラウンドワウンド | ライト |
|
「ダダリオ EXL110」はレギュラースリンキーと肩をならべる存在で、長いあいだ定番品として世界中のギタリストに愛されています。
どちらを選ぶかは好みによってわかれますが、ダダリオは初めて弦交換をする人にやさしい仕様なのが特徴。
弦の根元部分にある「ボールエンド」というパーツが、1~6弦までそれぞれ色分けされています。
これによって、あたらしい弦に交換をするときに「あれ?これって何弦だっけ…?」と迷うこともありません。
そのため、まだ弦交換のやり方に慣れていない人におすすめですよ。
Fender(フェンダー)/Super 250
価格(最安値) | 素材 | 巻き方 | 太さ(ゲージ) | こんな人におすすめ |
¥700(Amazon) | ニッケル | ラウンドワウンド | ライト |
|
「Fender/Super 250」はその名のとおり、フェンダー(スクワイヤー)のエレキギターをつかっている人におすすめ。
というのも、フェンダーのギターを新品で買ったときに張ってある弦は、たいてい「Super 250」なんです。
フェンダーギターのために設計されており、
などとの相性はバツグン。
フェンダーギターをこよなく愛用している人は、ぜひお試しあれ。
ROTOSOUND(ロトサウンド)/R9 ROTO PINKS SUPER LIGHT
価格(最安値) | 素材 | 巻き方 | 太さ(ゲージ) | こんな人におすすめ |
¥680(サウンドハウス) | ニッケル | ラウンドワウンド | スーパーライト |
|
ROTOSOUND(ロトサウンド)はあまり聞いたことがないかもしれませんが、古くから世界中のトッププレイヤーにえらばれているイギリスの有名メーカーです。
そんなロトサウンドによる「R9」の特徴は、ギターに張ったときのテンションがゆるめなところ。
これによって、手のチカラにあまり自信がない人や、
- 女性
- お子さん
でも弦をおさえやすくなります。
また「ロトサウンド/R9」はニッケル製の弦ですが、ダダリオやアーニーボールよりも寿命が長持ちします。
コーティング弦は高価だから買いたくないけど、できるだけ弦交換のペースが少ないほうがいいなら「R9」がおすすめですよ。
phoenix(フェニックス)/スーパーライトニッケル弦 3セット
価格(最安値) | 素材 | 巻き方 | 太さ(ゲージ) | こんな人におすすめ |
¥998(Amazon) | ニッケル | ラウンドワウンド | スーパーライト |
|
「phoenix/スーパーライトニッケル弦」は、とにかく安いエレキギター弦がほしい人におすすめです。
とはいっても価格が998円なので、さほどリーズナブルに見えないかもしれません。
でも、じつは「phoenix/スーパーライトニッケル弦」にはひと箱に3セット分封入しています。
さらにオマケとして、
- クロス(布)
- ギターピック
もついてくるという破格っぷり。
そのぶん、品質はあまりいいとはいえませんが、このコスパの高さはほかにはない魅力でしょう。
Elixir(エリクサー)/NANOWEB 12002
価格(最安値) | 素材 | 巻き方 | 太さ(ゲージ) | こんな人におすすめ |
¥1,450(サウンドハウス) | コーティング | ラウンドワウンド | スーパーライト |
|
コーティング弦の定番品として、プロアマ問わず愛されている「Elixir/NANOWEB 12002」。
筆者も愛用者のひとりで、自宅練習用のギターにはいつも「NANOWEB 12002」を張っています。
わたしは手汗をよくかく体質ですが、弾いたあとにクロスでしっかりと拭けばほとんど錆びません。
半年間くらいはまったく弦交換をしなくて済むので、
- めんどくさがりな人
- 部活や仕事がいそがしい人
- 弦交換よりも練習に時間をかけたい人
には最高のエレキギター弦です。
D'Addario(ダダリオ)/XTE1046
価格(最安値) | 素材 | 巻き方 | 太さ(ゲージ) | こんな人におすすめ |
¥1,710(サウンドハウス) | コーティング | ラウンドワウンド | ライト |
|
「D'Addario/XTE1046」はコーティング弦でありながら、まるでニッケル弦のような質感や音色なのが特徴。
コーティング弦独特の、
- ツルツルした手触り
- こもったようなサウンド
が苦手だけど、長持ちする弦のほうがいい人におすすめです。
価格はエリクサーよりも高いですが、
- ニッケル
- コーティング
のハイブリッド型を求めているなら「D'Addario/XTE1046」をえらびましょう。
まとめ:エレキギター弦は「素材」「巻き方」「太さ(ゲージ)」でえらぼう
今回は、おすすめのエレキギター弦を7個紹介しました。
弦交換はめんどくさいですが、古くなったギター弦をあたらしいものに交換することで、
- ギターがカッコよく見える
- 運指がスムーズにできるようになる
- キレイでカッコいい音が出るようになる
とメリットしかありません。
本記事の内容を参考に、あなたの好みに合ったエレキギター弦を見つけてみてくださいね。
そのほか、ギターライフを豊かで便利なものにするアクセサリーは、こちらを参考にしてください。
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