ギターストラップはギターやベースを演奏する時に楽器を安定した位置で固定するためのアイテムです。
ストラップと一口に言っても種類は様々で、長さや幅、見た目そのものや素材などが異なり、「どれを選んだらいいか分からない」なんてこともしばしば。
そんな悩みを解決すべく、今回の記事ではギター/ベース用ストラップに関する以下の内容について解説していきます。
- ストラップの選び方について
- おすすめのストラップ
もくじ
ストラップの選び方について
ストラップを選ぶうえで重要なポイントを以下の5つにまとめました。
- 素材
- 長さ
- 幅
- デザイン
- アーティスト(使用)モデル
これらの要素と照らし合わせて選ぶことで、自分にピッタリのストラップが見つかると思います。
それでは、順番に解説していきます。
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ストラップの素材で選ぶ
ストラップに使用されている素材は主に以下の3種類です。
- 化学繊維
- 革
- コットン
ストラップの素材によって肩に掛けた時の滑りやすさや肩への負担などが変わるので、自分の求める要素やプレイスタイルに応じて選びましょう。
ラインナップが豊富で滑りやすい「化学繊維」

- 「ナイロン」「ポリエステル」などの滑りやすい素材
- ラインナップが充実している
化学繊維とは主に「ナイロン」「ポリエステル」のことで、ストラップの素材として古くから使用されています。
化学繊維素材のストラップは滑りやすく、ステージ上でギターやベースを振り回したり放り投げるなどの派手なパフォーマンスをするプレイヤーと相性が良いです。
カラーやデザインも様々なメーカーによって多種多様なラインナップが展開されており、選択肢が非常に多いのも特徴。
滑りにくく落ち着いたデザインの「革」

- 滑りにくい素材
- 楽器の安定感を重視する人向け
- 落ち着いたデザイン
革素材は滑りにくく、ストラップのなかで最も安定感があります。
任意の位置に楽器をしっかりと固定してくれるため、重量のあるエレキギターやベースにおすすめの素材です。
デザイン性も優れており、新品の状態では高級感溢れるシックな風合いで、使い込むと熟成したビンテージ品のような独特な風合いになるため、一つで二度楽しめる素材です。
衣服への摩擦と肩の負担が少ない「コットン」

- 適度に滑りやすい素材
- 衣服への摩擦、肩への負担が少ない
- ラインナップが少ない
お気に入りのTシャツがストラップで擦れてダメになってしまった…なんて事態を避けるならコットンがおすすめです。
コットンは摩擦が少なく衣服へのダメージを最小限に抑え、肩への圧迫感も少ないのが特徴。
ただし、コットン製のストラップはラインナップが少なく、選択肢がある程度限られているのが欠点です。
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ストラップの長さで選ぶ
ストラップの長さによって「楽器を抱える位置」が決まります。
基本的にストラップは長さ調整機能が付いていますので、楽器の位置は自分のプレイスタイルや演奏しやすい位置に調整する事ができます。
一般的には「楽器本体がおへその高さに合わせる」のが丁度良いと言われていますが、抱えた時の見た目を重視するも良し、弾きやすさを重視するも良しで、自分の好みによって高さは自由に変えてOKです。
ここからは一般的なストラップの長さ(位置)の目安を見ていきましょう。
標準的な長さ

ロックやパンクバンドを見慣れている方には少し短く見えると思いますが、こちらが「楽器本体がおへその高さ」となる標準的な長さです。
楽器が程よい高さで腕や手首の動きを抑制しないため、パワーコードやソロフレーズなどなんでも万能に対応出来るため、初めてストラップを使う初心者におすすめのスタイルです。
ロック/パンク系は長め

ストラップを長めに使って楽器を低い位置で抱えるスタイルは、ロックやパンク系では標準になっていますね。
このスタイルは「楽器本体が腰の高さ」になりやや左腕を伸ばした状態で手首を鋭角に返すフォームを必要とするため、慣れない人は弾きにくく感じます。
その分、右手の可動範囲は広く激しく振り下ろすような豪快なコードストロークやダウンピッキングといったプレイに有利で、パワーコード中心のロックやパンク系に適したスタイルと言えます。
一方であまりにも長くしすぎると非常に窮屈でプレイに支障をきたすため、演奏性とカッコ良さのちょうど良いバランスの長さを見つけましょう。
ジャズ/メタル系などは短め

ジャズやメタル系などテクニカルなフレーズを多用するジャンルにおいては、ストラップを短めにして楽器本体を高い位置で抱えるスタイルが一般的です。
このスタイルは「楽器本体が胸に近い高さ」になり楽器がガッチリと固定され、座り姿勢/立ち姿勢いずれにおいても同じ位置関係で楽器を抱えられるため、より高度で安定したプレイを可能にします。
指板上のハイポジションにも手が届きやすく、高音のフレーズにバッチリ対応出来るのも大きなメリット。
また、脚が自由に動かせるため、ライブのステージ上で走り回るパフォーマンスを好む人にもおすすめのスタイルです。
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ストラップの幅で選ぶ

ストラップには肩当て部分の幅が広いタイプがあり、幅が広いだけ肩への食い込みが少なく、負担が軽減されるメリットがあります。
首や肩に負担がかかりやすい重量のあるエレキギターやベースには幅広ストラップがおすすめです。
ストラップのデザインや素材だけでなく機能性を重視した選び方も、快適にギターやベースを演奏するうえでのひとつの選択肢です。
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デザインで選ぶ

ストラップは機能性のほか、デザイン性に優れたラインナップも豊富です。
ストラップは大切な楽器の相棒ですので、せっかくなら見た目も重視したいところ。
楽器自体や個人によって合う/合わないデザインは異なりますので、好みに適うものを選んで貰えればと思います。
ここでは、定番のデザインを紹介していきます。
万能なモノトーン

黒や白を基調としたシンプルなデザインのストラップは、どんな楽器や衣装でもジャストフィットしてくれる汎用性の高さが魅力で、まさにシンプルイズベスト。
とりあえずデザインで迷ったり、特にこだわりが無ければモノトーンを選んでおけば後悔することは無いでしょう。
若い世代に人気のチェック柄

若い世代を中心に人気で、高校生には定番のデザイン。
学園祭でライブをやっているバンドでもチェック柄ストラップを着けたギター/ベースはよく見かけますね。
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可愛い、おしゃれなデザイン

ストラップの中には特に奇抜なデザインやお馴染みのかわいいキャラクターなどのデザインが手掛けられたものがあります。
とにかくステージ上で誰よりも目立ちたい、おしゃれなデザインで楽器を彩りたい人におすすめです。
アーティスト(使用)モデルを選ぶ

ギターやベース同様、ストラップにもアーティストオリジナルのデザインを施した「アーティストモデル」があります。
また、自分の尊敬するギタリスト/ベーシスト/アーティストと同じ型のストラップを使用するのもひとつの選択肢です。
どちらのデザインも、尊敬するアーティストに近づいたような気分になり、日頃の練習やライブでの演奏にもより一層の熱が入ります。
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おすすめのストラップ
ここからはおすすめのギター/ベースストラップを紹介していきます。
先述した様々な要素と照らし合わせて自分にピッタリなストラップを探してみてくださいね。
ERNIE BALL / POLYPRO STRAPS シリーズ

メーカー | アーニーボール |
素材 | 化学繊維(ポリプロピレン) |
カラー バリエーション | ブラック/ネイビー/ホワイト/ レッド/バーガンディー/ レインボー/オリーブ/グレー/ ブラウン/フォレストグリーン/ パープル |
長さの範囲 | 約104~182cm |
幅 | 約5cm |
実売価格 | ¥1000ほど |
- 超定番のシンプルデザインストラップ
- 安価で初心者にもおすすめ
エレキギターやアコギの弦メーカーで知られる「アーニーボール」の「ポリプロストラップ」シリーズは1000円以下で手に入るうえ、耐久性にも優れます。
カラーバリエーションも豊富で、必要十分な性能を持つコストパフォーマンス抜群のポリプロピレン製ストラップ。
長さ調整もバッグなどの肩ヒモで馴染み深い「スライド方式」で、簡単に操作出来るのも魅力。
初心者は迷ったらとりあえずコレで間違いありません。
FENDER / Vintage Tweed Strap

メーカー | フェンダー |
素材 | コットン |
長さの範囲 | 約112~126cm |
幅 | 約5cm |
実売価格 | ¥2500ほど |
- 渋い風合いのデザイン
- ホワイトやサンバースト系のカラーと合う(筆者主観)
お馴染みのフェンダーストラップのビンテージ風ツイード柄タイプ。
なんといっても見た目の風合いが渋くて本当にカッコイイです。
基本的にどんな楽器ともマッチするデザインですが、フェンダー社製のストラップだけあって特にストラトキャスターやジャズマスター、白やサンバースト系のギター/ベースとの相性が抜群(筆者の独断と偏見による)です。
ベルト部分はコットン素材を使用しており、しなやかで柔らかく、着け心地も良好。
この渋いデザインが気に入った方、是非とも自分の楽器に合わせてみて欲しいです。
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LEVY'S / MS26 シリーズ

メーカー | レヴィーズ |
素材 | スエード |
カラー バリエーション | ブラック/タンナム/バーガンディー/ コッパー/グリーン/ハニー/ ラスティー/サンド |
長さの範囲 | 約94~135cm |
幅 | 約6.4cm |
実売価格 | ¥4000~7000 |
- 高級感溢れるスエード素材
- 表面の起毛加工で滑りにくいため、ヘッド落ちしにくい
- 光沢のあるギター/ベースと相性抜群
高級感溢れるスエード素材で仕上げられたストラップ。
見た目の美しさはさることながら、柔らかい肌触りと質感で肩に優しくフィットするため、負担が掛かりにくいのが特徴。
表面の起毛加工により滑りにくく、ボディが軽いアコギやフルアコなどでもヘッドが重みで垂れ下がることが無くなるため、安定した演奏性を実現します。
高級なルックスなだけに、美しい光沢を持つ高級ギターなどとの相性は抜群。個人的には「PRS カスタム24」や「ギブソン・レスポール」辺りと組み合わせたいところです。
PEAVEY / Black Padded Strap

メーカー | ピーヴィー |
素材 | ナイロン |
カラーバリエーション | ブラックのみ |
長さの範囲 | 約102~140cm |
幅 | 約5cm |
実売価格 | ¥1500ほど |
- 肩が疲れにくい厚手のパッド付き
- 見た目はすこし安っぽいかも
- 長時間楽器を抱える機会が多い人におすすめ
こちらのストラップはその名前の通りリュックサックのような「肩当てパッド」が付いており、楽器を抱えた時の肩の負担を大きく軽減。

2000円以下とリーズナブルな割に肩当てパッドもしっかりと厚みがあり、経年や使用によりへたりにくく、ベルトやエンドの耐久性も申し分無し。
スタンダードなストラップで肩の負担を感じている人は、こちらを試してみることをおすすめします。
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Fender 2 Monogrammed Strap シリーズ

メーカー | フェンダー |
素材 | ナイロン |
カラーバリエーション | ブラック、イエロー、レッド/ ブラック、イエロー、ブラウン/ ホワイト、ブラウン、イエロー/ ブラック、ライトグレー、ダークグレー/ ブラック、ライトグレー、ミディアムブルー/ レッド、ホワイト、ブルー |
長さの範囲 | 約91~147cm |
幅 | 約5cm |
実売価格 | ¥1800ほど |
- プロのアーティストも多数使用している定番品
- カラーバリエーション豊富でおしゃれなデザイン
ギターやベースなどをやったことがない人でも、なんとなくテレビでこのストラップを付けたギタリスト/ベーシストを見たことがあるのではないかと思います。
そのくらい愛用しているプロのミュージシャンが多く、古くから定番品として親しまれているストラップです。
フェンダー社ロゴの刺繍が印象的な洗練されたデザインと安定感のあるグリップ性、肩に優しくフィットする着け心地と申し分無い性能を誇ります。
これらが長年ギター/ベースストラップとして愛され続けてきた理由かも知れませんね。
またまた個人的な意見として、ストラップのビンテージ風のルックスは、フェンダージャガー/ジャズマスターのサンバースト系カラーとの相性が格別で、ギターのボディシェイプや色合いとストラップのデザインがベストマッチします。
VOX / Vintage Strap シリーズ

メーカー | ヴォックス |
素材 | 革 |
カラーバリエーション | ブラック/ナチュラル/ ウォールナット/レッド |
長さの範囲 | 約112~142cm |
幅 | 約5cm |
実売価格 | ¥3000~5000 |
- ロックギタリスト/ベーシスト定番のストラップ
- 肩当てにスエード素材を使用しており、肩への負担を軽減
- レトロ感溢れるデザインで、セミアコやフルアコによく合う
ギターアンプで有名な「ヴォックス」のギター/ベースストラップです。
ベルト部分は細めですが、肩当てパッドはスエード素材を使っていてしっかりと厚みがあり、長時間の演奏でも肩の負担を最小限に抑えます。
レトロ感溢れるおしゃれなデザインはどんなギター/ベースにもピッタリ合いますが、中でもおすすめの組み合わせは、フルアコ/セミアコなどいわゆる「箱物」ですね。
60年代ロックシーンを彷彿とさせる渋い組み合わせに思わずシビレますね。
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ストラップの取り付け方は大丈夫ですか?
こちらの記事で正しいストラップの取り付け方を画像付きで詳しく解説していますので、「ストラップ買ったけど取り付け方が分からない」という人は是非ともこの記事を参考にしてみてください。
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